ここに来ていただいた皆様は、ストウブ鍋をどこかで見たり、聞いたりしてストウブ鍋のことをご存知だと思います。
そして、なぜあんな値段が高くて、重そうな鍋をみんな欲しがるのだろうと疑問に思われてるのではないでしょうか。
ストウブ鍋は最初の購入のハードルは高いけど、一度そのハードルを越えると、2個目、3個目のストウブ鍋が欲しくなり、ストウブ沼という沼にハマる怖くて不思議な鍋です。
私も5-6年前に最初のストウブ鍋を購入し、今はストウブ鍋を3個持っています。
そして、これで満足せず、次はあの形が欲しいな、あのサイズもあったら便利だろうな、あの色いいなといつまで経っても購入欲が消えません。
なぜ、値段が高くて、重くて、近所のホームセンターやスーパーに売ってなくて気軽に買えないストウブ鍋がみんなを虜にするのでしょう。
ストウブ鍋を5年以上愛用し、未だに次のストウブ鍋が欲しい私が「ストウブ鍋は何がいいのか」お伝えしたいと思います。
ストウブ鍋ってどんな鍋
フランス生まれの鋳物ホーロー鍋
今や世界中で愛されるストウブ鍋はフランス北東部アルザス地方で生まれました。
ストウブ鍋は鋳物ホーローという素材で出来ていて、金属を加熱して溶かしたものを型に流し込み、冷やして作られた鍋にホーロー加工をしたものです。
蓋も本体も重く、密閉性があるため、素材から出る水分で無水調理も楽しめます。
最初は料理をより美味しく調理したいというシェフの要望で作られました。
そして現在はシェフだけでなく、世界中の家庭で愛されてます。
ストウブ鍋の最大の特徴は蓋の裏にあり
ストウブ鍋で作る料理の美味しさの秘密はこの蓋の裏にある突起物(ピコ、システラ)にあると言われています。
食材から出た旨味を含んだ水分の蒸気がこのピコに付着して水滴となり、雨のようにまた食材に降り注ぎます。
旨味の雨は「アロマ・レイン」と呼ばれ(呼び名もかっこいいですね)食材に繰り返し降り注ぐことで、美味しい料理に仕上がります。
ストウブ鍋を使ってみて驚くことの一つは本当に少ない水分量で料理が作れるということです。
その分、食材の旨みが凝縮され、本当に美味しい料理が出来上がります。
ストウブ鍋の内側にも秘密あり
ストウブ鍋の内側には、黒マット・エマイユ加工という加工がされています。
この細やかなでこぼこのおかげで食材の旨みが凝縮され、美味しい料理に仕上がります。
油なじみもよく、焦げ付きにくです。
実際にストウブ鍋を使うようになって、カレーやシチューや煮物などをした後の中々取れない焦付きや、洗いにくさがなくなりました。
料理を食べた後に待っている、面倒な鍋洗い。
ストウブ鍋は割とすんなりと洗えるのでストレスがだいぶ軽減されます。
ストウブ鍋は鋳物ホーロー鍋
ストウブ鍋は分厚い鉄(コークス)で出来ています。(だからあんなに重いんですね)
その上にガラス質を吹き付けてコーティングしてあり、この製法で作られる鍋は「鋳物ホーロー鍋」と呼ばれています。
鋳物ホーローは熱伝導率が高く、食材をムラなく加熱することができ、保温性も抜群です。
ガラス質と聞くと弱そうですが、頑丈で、正しく使うと平均寿命(鍋もこの表現でいいのでしょうか?)20年とか親子2代で使えるとか言われています。
私も大事に使うと一生使えるのでないかと思っています。
値段は高いけど、20年、いや大事に使えば親子2代にわたって美味しい料理が作れるストウブ鍋。
コスパは決して悪くないと思います。
ストウブ鍋は何がいいのか ストウブ鍋の魅力
いつもの材料で作る料理が格段に美味しくなる
ストウブ鍋の一番の魅力はやはり、料理の味が格段に美味しくなるということです。
食材の旨味たっぷりの水分を鍋の中で循環させ、ピコやシステラという小さな突起を使い、水滴となって再び食材にまんべんなく降り注ぎます。
水分が鍋の中で絶え間なく循環するので、ふっくらとジューシーな仕上がりになります。
私もストウブ鍋で煮込んだ野菜を初めて食べた時は驚きました。
柔らかくて、野菜本来の甘みがギュッと濃縮され、本当に美味しいんです。
にんじん、玉ねぎ、じゃがいも、さつまいも、大根 とにかくどれも美味しい。
特に驚いたのは白菜です。あんな甘味を閉じ込めた美味しい白菜は生まれて初めて食べました。
野菜から野菜本来の甘みが出るため、カレーは今までのルーでは甘く感じるくらいです。
私はストウブ鍋でカレーを作るようになってからルーは1段辛いものにしています。
ストウブ鍋というと煮込み料理を連想される方が多いと思いますが、焼いたり、揚げたりも得意ですよ。
オーブンで使用することができるので、ローストチキン、スペアリブなどのお肉料理はもちろん、ケーキ作りなどにも最適です。
お料理の幅が広がること間違いなしです。
ストウブ鍋はそのまま食卓に出してもおしゃれです。食卓が一気に豪華で華やかになりますよ。
ストウブ鍋はご飯を炊くのも得意です。「ラ・ココット de GOHAN」という、炊飯に最適なシリーズもありますが、「ピコ・ココット・ラウンド」でも美味しいご飯が炊けます。
私は、一人暮らしで、以前は炊飯器でご飯を炊いてましたが、最近はストウブ鍋で炊くことが多いです。
洗い→浸し→炊飯→蒸らしまで約30分で出来たてホヤホヤの美味しいご飯が食べれるのでとても便利です。
煮込み料理はもちろん、焼く、揚げる、炊飯、お菓子作りにも最適なストウブ鍋。
しかも、どの料理も美味しく仕上がります。
キッチンや食卓にあるだけでテンションが上がる
私はストウブ鍋の最大の魅力はこれだと思っています。
ストウブ鍋がそこにあるだけで、なぜかテンションが上がります。
そしてそのテンションは5年以上経っても下がることがありません。
これが、一度ストウブ鍋を買った人が沼にハマる1番の要因ではないかと私は思っています。
YouTubeなどで高級なレストランの調理場や、有名な料理家のキッチン、おしゃれな人のルームツアーのキッチンにさりげなくストウブ鍋が置かれているのを見かけたことはありませんか?
そこにストウブ鍋があるだけで、一気にキッチンがおしゃれで重厚で華やかな感じになります。
そして、自分の家のキッチンもストウブ鍋を迎えた時から、なんだかおしゃれになってしまいます。
できたら、ずっと出しっぱなしにしておきたい鍋。それがストウブ鍋です。
ストウブ鍋を見てテンションが上がる→なんだか料理を作りたくなる→美味しい料理ができる→家族のいる人は家族に喜ばれる、一人暮らしの人は自画自賛して満足感を得る
こういうループが繰り返されます。
何年経っても、見る度に嬉しくなる鍋。本当に不思議な鍋です。
料理が好きではない、作るのめんどくさいと思ってる人に向いている
ストウブ鍋で料理を作る人=普段から手の込んだ料理を作ってる料理好きな人
と思われがちですが、実はストウブ鍋は料理を作るのが面倒、あまり得意でないという人ほど使ってみてほしい鍋です。
ストウブ鍋に材料と調味料を入れて、蓋をして、あとはストウブ鍋に調理を任せたら、ほとんどの料理が美味しく仕上がります。
あまり細かい作業や、味付けは必要ありません。
だいたいの料理は、一度沸騰したら、火を弱めて煮込むか焼くかで出来上がります。
蓋が重いので吹きこぼれの心配もほとんどありません。(小さいサイズは蓋が軽い分、少し火の調整が必要です)
私は食べるのは大好きですが、作るのは日によってやる気がある時と全くない時の波があります。
私の場合1人暮らしなので、自分が食べたくなかったら、作らなくてもどうにかなりますが(食いしん坊なので結局作ります)、家族のいる方はそういうわけにはいきませんよね。
ストウブ鍋ならとりあえず、何か材料を入れて煮たり焼いたりするだけで、美味しい1品が出来上がります。
鍋をそのまま食卓に出してもおしゃれなので、大皿も要らず、洗うお皿も少なくすみます。
おしゃれなストウブ鍋 実はズボラな人にもぴったりの鍋なんです。
幅広い熱源で使える
ストウブ鍋はオール熱源対応です。ガス、IH、直火、オーブンに対応しています。
せっかく高い値段のキッチン用品を買っても、引越しなどで使えなくなるのは悲しいですよね。
ストウブ鍋ならその心配がありません。
熱源を選ばないので結婚祝いや、引っ越し祝いにも最適ですね。
住むところが変わってもずっと使える鍋です。
結婚祝いにはカンパーニュの色も喜んでもらえそうですね。
形やサイズが豊富なので各家庭のニーズに合わせられる
ストウブ鍋には色々な形があります。
ピコ・ココット・ラウンド ピコ・ココット・オーバル 最近発売されたピコ・ココット・ディープ(深さがあるタイプ)
ラ・ココット DE GOHAN WA-NABE ブレイザーソテーパン グリルなど様々な形があります。
店頭やメディアなどでよく見かけるのは、ピコ・ココット・ラウンドかオーバル、ブレイザーソテーパンだと思います。
ファーストストウブにおすすめなのはやはりピコ・ココット・ラウンドです。
サイズやカラーも豊富で色々な料理に対応可能です。
レシピ本もラウンドを使った料理が多いので、まずはラウンドでストウブ鍋を使いこなし、お料理の幅を広げられるのをおすすめします。
私もファーストストウブはラウンドにしました。ほとんどの料理はこれでできます。
形が決まったら次はサイズですね。
これも、本当に悩みます。私も毎回悩みに悩みます。
私は、現在一人暮らしで14センチラウンド、18センチラウンド、26センチブレイザーソテーパンを持っています。
ラウンド2つは満足してますが、ブレイザーソテーパン26センチは一人暮らしには大きすぎて、あまり出番がありません。
ストウブ鍋は「大は小を兼ねない」とよく言われます。世間一般で言われる「大は小を兼ねる」という言葉はストウブ鍋には当てはまらないのです。
サイズ選びは、家族の人数やよく作る料理を考えて選んでください。
下の表はサイズの目安です。ただ、一人暮らしや家族の人数が一緒でも普段食べる量や作る料理が違うのであくまでも参考にしてください
ピコ・ココット・ラウンド サイズの目安
14センチ | メインディシュ1人 | 副菜1-2人 | 炊飯0.5-1合 | ちょっとしたおかず、汁物 | 1人鍋、1人暮らし炊飯 |
16センチ | メインディシュ1人 | 副菜2人 | 炊飯0.5-1.5合 | ちょっとしたおかず、汁物 | 即席ラーメン、1人鍋 |
18センチ | メインディシュ1-2人 | 副菜2-3人 | 炊飯1-2合 | メイン、副菜どちらでも | 1人暮らしカレー |
20センチ | メインディシュ2-3人 | 副菜3-5人 | 炊飯2-3合 | メイン、副菜どちらでも | 何にでも使えるサイズ |
22センチ | メインディシュ3-4人 | 副菜4-6人 | 炊飯3-4合 | 煮込み料理に最適 | 4人以上のカレー |
24センチ | メインディシュ4-6人 | 副菜6-8人 | 炊飯4-5合 | 煮込み料理に最適 | おでんや煮込み |
上の表は大体の目安です。
1人暮らしの人のファーストストウブは18センチか20センチ
家族がいる方のファーストストウブは20センチか22センチがおすすめです。
ちなみにオーバルは1-3人なら23センチ、2-4人なら27センチ、3-5人なら29センチがおすすめです。
ブレイザーソテーパンは1-3人なら24センチ、3-5人なら26センチ、5人以上なら28センチがおすすめです。
ファーストストウブ鍋のサイズは迷われると思いますが、迷いに迷ったらまずはラウンドの20センチにされるのをおすすめします。
カラーバリエーションが豊富
形やサイズが決まったらいよいよカラーですね。
ストウブ鍋はたくさんのカラーバリエーションがあり、またここで迷いに迷います。
私も、毎回迷います。カラーが豊富なのはメリットですが悩みすぎるのでデメリットでもありますね。
好きなカラーがはっきりしてる人はいいのですが、私のように優柔不断な者にとっては一つの試練です。
なぜ迷うのか それはどの色も欲しくなるからです・・・
ストウブ鍋にはブラック、グレー、チェリーレッドなどの定番色とグレナディンレッドやグランブルー、バジルグリーンなどの限定色などたくさんのカラーがあります。
「よし、ストウブ鍋を買おう」と決心して、形とサイズを決め、最後の悩みはどのカラーにするかだと思います。
特にカラーはキッチンの雰囲気を左右するので悩みますね。
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ブラック、グレーなどのモノトーンで統一するのもかっこいいし、チェリーレッドで統一して可愛く、元気の出るキッチンにするのもいいですね。
カンパーニュなどの白系の色も清潔感があっていいし、珍しい限定色を加えるのもいいですね。(ストウブ鍋あるあるですが、サイズや形が同じでもカラーによって若干値段が違います)
どの色も良くて、どの色も欲しくなるのです。贅沢な悩みですよね。
でも、安心してください。ストウブ鍋、どの色を買っても、家に迎えたらお気に入りの逸品になり、ずっとあなたのテンションを上げてくれます
ストウブ鍋 何がいいのか まとめ
ストウブ鍋の何がいいのか?なぜみんなあんな値段が高い鍋を買うのか。
疑問に思われてた方にストウブ鍋の魅力が少しは伝わったでしょうか。
最初のハードルを超えると沼にハマるストウブ鍋。
1つ目を買うと、次はこの形が欲しい、あのサイズも欲しい、色を統一したい、全く違う色もいいなと際限がありません。
でも、それは1つ目を買って、ストウブ鍋の魅力に気づいたからなんです。
Amazonや楽天の口コミをのぞいてみてください
口コミの数の多さや星の多さに驚きます(2023年9月現在 Amazonのストウブラウンド20センチ 8,923口コミ 星4.6です)
驚異的な人気ですよね。口コミは実際に買って使った人の感想です。
値段が高くても、重くても買ってよかったと思う人が多い何よりの証だと思います。
ストウブ鍋を買ってわかった後悔は「早く買わなかったことを後悔した」事だとも言われています。
いいものは早く買って、長く大事に使いたいですね。
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